クワガタの寿命は短いので今年の春に生まれた個体は秋頃には動かなくなることも多いです。クワガタ種にもよりますがパプアキンイロクワガタやノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなど、成虫での活動期間が短い種はその年のうちに寿命を迎えることがほとんどです。
大事に飼っていたクワガタ!愛着もあって、動かなくなると、とても悲しいですね。そんな時は標本にして想い出として残してみてはいかがでしょうか。
でも、標本の作り方分からないし。。。防腐処理とかも難しそうだし。。。、いつもやろうと思いつつ、面倒になって放置。。。
簡単なクワガタ標本のつくり方について
用意するもの
▲これくらいあれば取り掛かれます。
- 虫ピン・・・展即に使います。脚の位置を固定させたりします。
- カッター・・・あると便利なくても困らないかも
- ハサミ・・・あると便利なくても困らない
- ピンセット・・・あった方がいいけど、なくても大丈夫
- 木工用ボンド・・・頭と胴が離れいる、脚がとれている場合などは必要かな
- 発泡スチロールなど・・・台座になるもの
- ケース・・・100均でケースを買ってもいいし、家にあるケーキを開食べた後のケースなどでもOK!
▲あとは、作ったクワガタ標本を入れるケースなどがあると防虫にもなり長持ちします。
クワガタ標本のつくり方手順
- 息を引き取っているのを確認したらゴミをのける
- すぐに展即(虫ピンで姿勢を固定)をおこなう
- 天日干し
- そのまま展示ケースに入れる
- ラベルを貼って完成
それぞれの手順についての解説と注意点
1.ゴミをのける
この時、大事なのが、いつ亡くなったかです。
- なくなってすぐ・・・水を使って洗って大丈夫
- 2,3日経っている・・・慎重にハケやブラシで汚れを取る
- いつか分からない・・・同上、さらに頭や脚がとれないように注意
▲なくなってから放置していた場合は頭がとれたりするので注意!頭がとれてもあきらめずに標本づくりを進めてください。合体させるときは木工用ボンドがよいです。直接つけるよりも爪楊枝の先などにつけてから接着作業を行うといいです。完全に接着する前に展即を終わらせた方がよいです。
2.すぐに展即(虫ピンで姿勢を固定)
時間が経ちすぎると脚が動かなくなり、ポーズを決めることが出来なくなります。なので脚が動くうちにピンで体裁を整えます。
▲黒い汁が出る時があるのでティッシュを敷いておくことをおすすめします。定期的に交換することで防虫対策にもなります。ピンで展即している場合は、下の発泡スチロールが汚れることがあります。固定できるまではそのまま使い続けます。
3.天日干し
薬剤を使った防腐処理をしないパターンです。カラカラに乾燥させます。
ベランダなどで約1週間くらい直射日光に当てるのがベストです。雨にぬれず、風に飛ばされない場所に置くことが必要です。窓際でもOKですが、最初は腐敗臭がするので出来るだけ外がよいです。
▲うちでは、いつも、扱いやすい粒状タイプを使用しています。(100均で購入)
木酢液は、コバエ対策として効果的があります。木酢液は木炭や竹炭を作る際に発生する水蒸気や煙を冷やし液体にしたもので、殺菌や菌の生長を抑える効果あり、観葉植物などにスプレーすることもあります。臭いに敏感なコバエは木酢液の強い香りを苦手とするため、忌避剤として使用できます。その他、ミツバチ、アブラムシなどにも効きます。木酢の粒状も同じ効果があり、こちらは猫、犬、蛇の忌避剤として売られています。
- パプアキンイロクワガタなどの小型種であれば1週間から10日くらい(天候による)
- ノコギリクワガタ大歯などは2週間程度
- オオクワガタやニジイロクワガタなどの厚みのある個体は2週間以上
4.そのまま展示ケースに入れる
▲展即している場合は、下の発泡スチロールが汚れていなければそのまま使用。汚れいている場合は新しいのに変えて、適当にピンをさして固定。本格的な標本の場合は胸に1本さすだけみたいです。
展即していない場合は、脚が硬直しているので動きません。ピンをカラダの周りに、ほどよくさして、バランスを整えてほぼ完成です。脚が縮んだままなので恰好は良くないかもしれません。ピンのさし具合で恰好を決めるしかありません。
『とりあえず標本』なので、これでほぼ完成です。
ポーズを決めたい場合はお湯に10分ほどつけると柔らかくなります。ただし、頭や脚がとれるリスクがあります。ピンで展即したら再度乾燥させる必要があります。
5.ラベルを貼って完成
▲クワガタ名や愛称、成虫期間などを記載するといいと思います。なんとなく標本になっています。
とりあえず標本なのでこれで完成になります。
後日、時間があるときに、気が向いたら、ピンの数を減らしたり、発泡スチロールをコルクマットにしたり、アクリルケースを買ってきて交換したりすると、本格標本に近づくと思います。
▲コルクは雰囲気出ます。
愛着のあるクワガタがなくなったときに、標本にしたいけど、時間がないとか、面倒で放置する癖のある方は是非、『とりあえず標本』をお試しください。
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