経験からのクワガタムシ(成虫)ダニ対策をお伝えします

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クワガタムシのダニ対策を経験に基づいて書いています。参考になれば幸いです。ダニがクワガタの呼吸器官である気門をふさぐと息が出来なくなります。クワガタの気門についても探してみたよ!

目次

クワガタにはダニが付いている・ダニが付くのが当たり前

クワガタムシを飼っているとダニが付きます。下の写真がダニまみれのオオクワガタメスです。

オオクワガタについた大量のダニ

▲模様みたいになっているのが、ダニです。

自分のクワガタは大丈夫!と思っている方!よーくクワガタを観察してください。小さな虫がついていませんか?

オオクワガタについた大量のダニ(拡大)

▲たくさんついています。模様になっているところはダニの集合体です。

ダニはどうしてつくの

  • クワガタ飼育に適した温度がダニにも適温だから
  • それにプラスして閉め切ったケースの中では風通しが悪く湿度もダニにとって適温になる
  • クワガタのために!と思って拾ってきた葉っぱや小枝についていた(これはよくある)
  • ハスクチップなどにダニが最初からついていた(特に安いハスクチップや園芸用などには最初からついていることが多い)
  • クワガタをショップで買ったときにすでにダニがついていた(よくある)

経験則では買った方についていることの方が多い気がします。自然界のクワガタを捕まえたときには付いていないことが多い。

ダニがついたニジイロクワガタ・オオクワガタ

頭や体側にダニが付いています。

ダニが付くとクワガタに影響があるの?

  • 見た目が悪くなります。
  • ダニが増えてくると元気がなくなってくることが多い
  • 羽や口周りについているのはまだ大丈夫だけど、気門にダニがびっしりつくとクワガタさんは窒息します。

クワガタは口で呼吸しているのではないので、口周りにダニが付いていても致命傷にはなりにくい。だけど体の体側(横)にある気門(空気を吸う穴)にダニがついて呼吸を妨げると窒息します。

▼気門はこちら(NHK)でご覧ください。(クワガタでなくカブトムシだけど)。

https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005301559_00000

クワガタの気門はなかなか見当たらない

クワガタの気門らしきもの

脇腹に茶色い点が見えるのが気門かも
脇腹に茶色い点が見えるのが気門かも

気門らしき部分拡大

虹色鍬形の気門らしき場所

▲ニジイロクワガタの気門かも!幼虫の時の名残りにも見えます。幼虫の時は体側に並んだ点が気門だそうです。

オオクワガタの気門らしき場所

▲オオクワガタには丸い小さな点が両対にいくつか確認できます。ここがオオクワガタの気門かも。

たぶん、お腹(お尻より)の蛇腹みたいになっているところの両脇に対になってあると思う。ノコギリクワガタのお尻の方には気門らしきものが見えます(画像はない:上手く撮れない)。

下記は同じ甲虫類のカナブン(コガネムシ)の気門を探してみた
これはカナブン(コガネムシ?)

ベランダに飛んできたカナブンを観察しましたが、気門を見つけられず。。。羽をめくってあげると見えるのかな?羽の下じゃ呼吸しずなりような気もするし。。。不思議です。

こんな経験・疑問ありませんでしたか?

ゼリーに頭を突っ込んで食べているパプアキンイロクワガタ
ゼリーに顎を突っ込んでいるパプアキンイロクワガタ

クワガタがゼリーにずっと頭をつっこんでいるけど呼吸できているの?

クワガタは人間のように口で呼吸していないので、口がゼリーに浸かっていても呼吸できるんですね。

ダニが付いたらどうしたらいいの?

  • 目で見える範囲でダニを落としてあげる
  • 飼育環境を改善する(マットや飼育用品の取替え)

▲この2つを行えばとりあえずのダニ対策になります。

具体的なダニ対策

目で見える範囲でダニを落とす

歯ブラシ、歯間ブラシなどを使ってダニを落としてあげます。使い捨ての青色などの色付きビニールの手袋をしたほうが良いです。それもブカブカの清掃用よりもピチッとした使い捨ての衛生手袋のようなものがよい。素手で行うとダニが手に移ってきても見えにくいので色付きがおすすめ。

洗面台・洗面所などでおこなうのがおすすめ!テーブルの上で行うときはその下にダニが落ちるということを自覚しておく必要があります。テーブルの上で行った後はコロコロ(粘着ロール)などをかけておくといいかな。

虹色鍬形と歯ブラシ
ニジイロクワガタのダニ落とし中

▲クワガタはとっても水を嫌うので、水道水は滴り落ちる程度にするのが良いです。

▼羽のあたりはあまり嫌がらないけど、おなかを触られるのはとても苦手のようです。人間と同じでくすぐったい!みたいな動きをします。

▲おしりのほうにもダニが見えます。脚が取れないようにやさしく。

細かい部分は歯間ブラシがいいと思う。やっかいなのは羽の中に入っているダニです。これはなかなか落とせません。

ダニ取りは1回だけでなくクワガタの元気さを確認しつつ、もう一回くらいは行ったほうが良いです。あとから脚の節などに隠れていたダニが出てきます。

飼育環境を改善する(マットや飼育用品の取替え)

  • 小枝や葉っぱは捨てる。マットを変えてもダニがそこに移る。ダニの隠れ場所になっている可能性あり。
  • マットは針葉樹系のあたらしいマットに変えたほうが良いです。というか必ず変えましょう。
  • ダニ防止とかダニ落としなどと書いているマットを使用しましょう。
  • 転倒防止のためにハスクチップやヤシガラチップを使っている場合はそれも新しいものに変えましょう。

ダニも落とせる消臭マット

ノコギリクワガタ♂
ダニも落とせる消臭マット(ヒバ入り針葉樹マット)使ってます
ダニも落とせる消臭マット

このマットはコスパがいい!おすすめのマットです。ただし、夏の最盛期に完全にダニを防止することは出来ません。

防ダニ消臭マット

防ダニマットに変えたところに入れたクワガタムシ
ダニが付いてしまったらこのマット!
防ダニマット
防ダニ消臭マット

このマットもコスパがいいです。というよりも安いです!乾燥しているので加水してから使いましょう。

ダニ対策用の針葉樹マット

防ダニマットは各メーカーからいろいろなものが出ていますので、いろいろ試してみてください。

注意点があります!

・弱っているクワガタに使うとさらに衰弱する可能性があります。
・ダニ防止マットの中にはとてもきついものもあります。袋の裏に書いてある使用方法、使用期間、注意書きは必ず読みましょう

超消臭・防虫マット

転倒防止用のハスクチップ系にも防虫効果があるものがあります。100均や園芸用のハスクチップはダニが付いていることが多いので気を付けましょう。そこから飼育環境にダニを持ち込んでいる可能性もあります。

防虫チップに入れたパプアキンイロクワガタ
転倒防止材としての役割も果たす
ダニ防止ハスクチップ
超消臭・防虫マット(ハスクチップ)

先の針葉樹マットと併用するのがおすすめです。表面に敷くことで転倒防止の役割も果たします。

⇒ 超消臭・防虫マットを選ぶ!

転倒防止には針葉樹系のひのきブロック・角材などを使用する

転倒防止剤や木登り、遊び用の木材も針葉樹系のものに変えるとダニ防止効果が期待できます。

転倒防止用ヒノキ(針葉樹)角材・ブロックでダニ防止

▲100均などで売っている ひのきブロック

ダニ対策後、マットから出たところ!ダニは見当たりませんでした!

▲ダニ対策後、3日経ってマットから出したところ!ダニは見当たりませんでした!(ニジイロクワガタ♂)

以上、簡単なクワガタムシのダニ対策でした!ダニ対策は1回で終わりでは済まないので観察し続けることが大切です。ダニが落ちた後も定期的にチェックしてダニ対策を継続してクワガタが健康的に過ごせる環境を作ってあげよう!

▲2回目のダニ落としを前に、嫌がっているニジイロクワガタ!あとずさりが。。。すごい。。。

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この記事を書いた人

クワガタ飼育・観察大好きです!家族でクワガタを飼っています!みんなクワガタが大好きです!飼育は、おもに あけみんが担当しています!

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