このページはクワガタムシを初めて飼う人のために説明したページになります。
クワガタムシは種類が多いので種類ごとによって少しづつ飼い方が異なるんだけど、種類ごとなど専門的なことはあとで学べば大丈夫。
今すぐ始める!クワガタムシ成虫の飼い方
クワガタを生きたまま家に持って帰る
▲当然のことだと思うけど、実際には家に着くまでに動かなくなってしまうクワガタさんがいます。
まずはクワガタを手に入れたら人間の赤ちゃんの様に大事にしてあげて、お家に持って帰ることが重要!
- 気温・温度に気を付ける
-
大げさに言うと30度以上になる環境ではクワガタムシさんは生きていけません。持って帰るとき特に注意してください。
- 寄り道をしない
-
クワガタを譲渡されたり、ペットショップやホームセンターで買ったらまっすぐお家に持って帰りましょう!途中でスーパーでお買い物していると車内は30度を超えます。超危険です!人間の赤ちゃんと同じでまだ体力が無いので気を付けてあげてください。
- 触り過ぎない
-
ストレスを感じるので新しい環境に慣れるまで極力触らないようにしましょう。とっても見たい気持ちは分かるけど今は我慢です。
大事に持って帰ってね
飼育にどうしても必要なもの3つ!
- ①飼育ケース!クワガタムシに適したケースを選ぼう!脱走しちゃうよ(汗)
- ②マット!土じゃダメなんだよ!
- ③エサ!人間用ではなく昆虫用のゼリー!
果物はNG!ゼリーよりも腐りやすいカビやすい、マットが汚れやすくなります。水分も多いので体調を崩しいやすい。
4つ目があるとしたらおうちのかたの許可かな。
①飼育ケースを用意しよう!
■クワガタムシに適したケースを選ぼう
脱走しないケースを選ぶ
■大きさと数(匹数)にあったケースを選ぼう
■コバエ対策が出来るケースが望ましい
クワガタにおすすめのケースとおすすめしないケース
隙間が多い虫かごケース
一般的な飼育ケースですが、クワガタ用に使うにはお勧めが出来ないタイプです。
- フタの側面の空気孔が大きい
- フタの上部のフタが開けやすい
フタの側面の空気孔がこれくらいの大きさであれば、コバエが出入りできてしまいます。クワガタ用にはもっと狭い空気孔のケースが必要になります。それとクワガタの小型のメスであれば、この隙間は脱出可能なんです。大きくてもこのプラスチック程度であれば、かじって、こじ開けます。
それと、透明部分のフタもクワガタムシのパワーでこれくらいであれば開けることが可能です。
初めてクワガタムシを飼う方は、「そんなことないでしょ」と思うかもしれませんが、本当に脱出されます。クワガタムシを甘く見ないで、注意してくださいね。
すでにこのタイプのケースを持っている場合は使ってもいいと思います。しかし、新しく買うときは避けた方が無難です。
このタイプのケースを使用するときは、本体とフタとの間に不織布を挟みましょう。コバエ抑制シート、ディフェンスシートなどの名前で売られています。100均でも売られています。
不織布は空気は通しますが、ケース内の湿度を保ちます。コバエも出入りできません。
脱走対策、コバエ対策がばっちりのお勧めのケース
コバエの侵入抑制飼育ケース、クリアスライダーケース、コバエシャッターです。
コバエの侵入抑制飼育ケース
空気孔が細いスリットで隙間が限りなく小さくてコバエの侵入を抑制できます。フタの中央のくぼみに専用のスポンジを入れることでさらに侵入を防げます。
サイズは、大、中、小、ミニの4種類あります。成虫を1匹づつ飼う場合は「ミニ」で充分です。国産クワガタの産卵セットを組む場合は大または中がおすすめです。仕切り付きなのでオスとメスを分けて飼育することが可能です。
パプアキンイロクワガタ(外国産)のような小型種の場合は小ケースでも産卵セットが組めます。
- コバエの出入りをほぼシャットアウト
- 他のコバエ対策ケースよりも比較的安価である
- 成虫の脱出を防止できる
- 仕切り版を複数設置する事も可能
- フタが半透明ため、真上からは鮮明には見えない
サイズ ラインナップ(一覧)
コバエの侵入抑制飼育ケース種類 | サイズ(約) |
---|---|
大 | 幅37×奥行き22×高さ25cm(容量:13.6L) |
中 | 幅29.5×奥行き18.7×高さ20.5cm(容量:7L) |
小 | 幅23×奥行き15×高さ17cm(容量:3.5L) |
ミニ | 幅18×奥行き11×高さ14cm(容量:1.5L) |
基本仕様
仕切り版 | 1個(仕切り1枚付き) |
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仕様(大中小) | 耐熱温度:75℃耐冷温度:-20℃ |
仕様(ミニ) | 耐熱温度:ふた:90℃、本体:60℃ 耐冷温度:ふた-20℃、本体:-10℃ |
材質 | 本体:スチロール樹脂、ふた:ポリプロピレン |
※仕切り板アリ・ナシはサイズやショップにより異なります。購入前に確認しよう。
⇒ コバエ侵入抑制 飼育ケースをたくさん見る!クリアスライダー(ロック付き)
サイズは、ノーマルとラージの2種類です。ノーマルが使いやすいです。2:1くらいの割合でセパレートを使って仕切ることができます。オスとメスで分けて同じケースで飼育することができます。スライダーケースはロック機能が付いています。クワガタムシが脱走できない仕組みになっています。
このスライダーケースの良いところとして、真上からよく見えるという点も挙げられます。
- コバエの出入りをほぼシャットアウト
- フタが透明のため、真上からでも鮮明に見える
- フタはスライド式でロック機能があり成虫が逃げ出せない
- 仕切り板(セパレート)が標準装備
- 仕切りが約2:1の比率でしか区切れない(ノーマルタイプ)
サイズラインナップ
クリアスライダーケース種類 | サイズ(約) |
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ラージ | 幅267×奥行き187×高さ159mm(容量:約5.6L) |
ノーマル | 幅18.1×奥行き12.4×高さ11.2cm(容量:約1.4L) |
基本仕様
仕切り版 | 1個(仕切り1枚付き) |
---|---|
仕様(ラージ) | 仕切り板の設置位置は2か所から選択可能 |
仕様(ノーマル) | 仕切り板の設置位置は2:1に仕切る位置で固定 |
材質 | スチロール樹脂 |
※仕切り板アリ・ナシはサイズやショップにより異なります。購入前に確認しよう。
⇒ クリアスライダーをたくさん見る!ホームセンターなどでも下記のような同じタイプのケースが売られていることがありますが、ロック機能が付いていない場合があるので注意が必要です。
コバエシャッターケース
コバエシャッターはとても優秀なケースです。不織布と組み合わせているのでコバエの出入りを完全にシャットアウトできます。ただし、フタの開閉中にはコバエが入ることがあるので注意してください。それとマット内で湧いたコバエは侵入ではなく、ケース内での発生です。このコバエはケース外に出られません。
どちらにしても人間がフタを開閉するときにコバエが出入りする隙を与えてしまうので、エサ交換時などの開閉時は注意です。
仕切り版(セパレート)を設置できるため1つのケースで分けて飼育することが可能です。大きいサイズのケースであれば仕切り板を2枚使用して1つのケースで単独3匹飼いが可能です。(仕切り板はオプション)
- コバエの出入りを完全にシャットアウト
- 保湿効果が高い
- 二重フィルター構造になっていて成虫の脱出も防止
- 仕切り版を複数設置する事も可能
- フタが半透明ため、真上からは鮮明には見えない
サイズラインナップ
コバエシャッター種類 | サイズ(約) |
---|---|
大 | 幅37×奥行き22.1×高さ24cm |
中 | 幅29.8×奥行き19.5×高さ21cm |
小 | 幅23×奥行き15.3×高さ17.3cm |
ミニ | 幅18×奥行き11×高さ14.5cm |
タイニー | 幅10.5×奥行き10.5×高さ9.3cm |
基本仕様
仕切り版 | 基本的に標準では付属していない |
---|---|
フタ部分 | 二重フィルター方式:取外し交換可能 |
※仕切り板アリ・ナシはサイズやショップにより異なります。購入前に確認しよう。
⇒ コバエシャッターをたくさん見る!②クワガタマットを選ぼう!
ここではクワガタムシの成虫を飼育するのにおすすめのマットを紹介します。マットというのはケースの中に敷く土みたいなもの。
でも、土じゃないんだよ。お庭の土を入れちゃだめだよ。マットはおもに木くずで出来ています。
成虫マット選びのポイントとしては以下の点が挙げられます
- においが出にくい
- ダニなどの害虫が発生しにくい
- コバエがわきにくい
などが挙げられます。クワガタムシは本来、クヌギやブナなどの広葉樹を好みますが、消臭、コバエ防止、ダニ防止を考えると針葉樹系のマットがおすすめになります。
クワガタムシの成虫を飼うのは主に気温の高い夏場になるのでにおいと害虫には悩まされます。
マット以外で対策するとすれば、先ほど紹介した、コバエの侵入を防止できるケースの使用、お部屋の温度調整をする、消臭タイプのゼリーを使う、などでも対策できます。
ダニも落とせる消臭マット
防ダニ消臭マット
超消臭・防虫マット
ゼリー(エサ)を用意しよう!
ゼリ-タンク
1ポーションタイプではない、自由に適量を注げるタイプのゼリー。たくさんゼリーを食べれずに次回交換までに半分以上食べ残しがある小型種に便利です。
脱脂綿やティシュなどに染み込ませて、ゼリー皿に設置。そのまま流し込むとお掃除が大変です。おすすめは1ポーションタイプの空のゼリー皿を再利用することです。
ゼリーは放置しておくと腐敗するので不衛生です。1週間以内に交換するようにしましょう。
ゼリーも色々なタイプがあります。これがいい!という一般的なものはありますが、自分が飼っているクワガタが好んで食べるかは別です。個体差もあるのでゼリーは1種類だけでなく2種類はあったほうがいいですよ。
初めてクワガタムシを飼う人に注意したいのが、スイカやバナナどの果物を与えないこと。腐敗が早く、においが大変!コバエも湧きやすいので市販の昆虫ゼリーを与えましょう。
初心者にお勧めのゼリーこれ
フジコン ワイドカップ 消臭アミノゼリーは昆虫に有用とされる植物性タンパク質、大豆アミノ酸を配合していて、飼育ケース内のいやなニオイを緩和する消臭効果のあるゼリーです。特に夏場はぜリ-を放置していると、におうのでおススメです。食べやすい広口浅型カップで、オスのアゴにも配慮した設計となっています。
ブリーダー使用、よく売れているゼリーとして紹介されるのはおもに「プロゼリー」ですが、初心者の場合は、消臭ゼリーのほかに、フルーツ系のゼリーでもOK!だと思うよ。
フジコン 昆虫ゼリー ワイドカップ 消臭アミノゼリー 50(約16g×50個) カブトムシ クワガタ 昆虫ゼリー 関東当日便
あると便利なもの!
- 止まり木
- エサ皿
- 転倒防止材
■止まり木があると飼育環境に適度に変化がついて運動不足やストレス解消に一役買いそうです。マットだけで何もなければ平らな空間になるので隠れる場所も上ることも出来ないので、何かあった方がいいですね。
■エサ皿はゼリーの食べ残しや食い散らかしでマットが汚れるのを防ぎます。マットが劣化しにくくなるためマット交換を多少延ばすことができます。においも出にくくなります。あと、マットの上に凹凸ができるのでクワガタの遊び場になったり隠れ家としても使われます。
■転倒防止材はその名の通りです。クワガタは平らな場所でひっくり返ると起き上がることが出来ないため、”足がかり”となるものが必要になるんですよ。小枝や木の皮、などを使うことが多いです。おすすめマットのところで紹介したハスクチップなどでも代用できます。
注意点はどれも木製のものが多いのでダニがわきやすいので注意してください。プラスティック製のものがあればそちらを使うことをお勧めします。
よくある質問
よくいただく質問をまとめてみました!
初めてのクワガタ飼育FAQ
各クワガタムシの飼育方法(クワガタ種別)
コクワガタ、ニジイロクワガタ、パプアキンイロクワガタ、ノコギリクワガタ、オオクワガタ、などの各飼育記録がコチラで見れます。初めての飼育でどうしたらいいか分からない場合は参考にしてください。
オオクワガタ飼育過程
オオクワガタの飼育記録を公開しています。各種データも掲載しています!成虫飼育から産卵セット、割り出し、幼虫管理、マット交換、蛹化、羽化までの記録を書き留めています。初めてのクワガタ飼育の参考になれば幸いです。
ニジイロクワガタ飼育過程
ニジイロクワガタの飼育記録を公開しています。大量のデータも掲載しています!成虫飼育から産卵セット、割り出し、幼虫管理、マット交換、蛹化、羽化までの記録を書き留めています。初めてのクワガタ飼育の参考になれば幸いです。
ノコギリクワガタ飼育過程
ノコギリクワガタの飼育記録を公開しています。大量のデータも掲載しています!成虫飼育から産卵セット、割り出し、幼虫管理、マット交換、蛹化、羽化までの記録を書き留めています。初めてのクワガタ飼育の参考になれば幸いです。
パプアキンイロクワガタ飼育過程
パプアキンイロクワガタの飼育記録を公開しています。各種データも掲載しています!成虫飼育から産卵セット、割り出し、幼虫管理、マット交換、蛹化、羽化までの記録を書き留めています。初めてのクワガタ飼育の参考になれば幸いです。
チビクワガタ飼育過程
目次チビクワガタとの遭遇 6月16日:家の前にチビクワガタがいました! 性別不明、判別不可能。。。 サイズは12~13mmくらいです。 チビクワガタのエサはゼリーでも大丈夫? 小型のカップに入れて飼育することにしました。 […]
クワガタムシのことについて
知っているようで知らないクワガタムシってどんな虫?
クワガタムシとは?
コウチュウ目・クワガタムシ科に属する「大きな顎」を持つ昆虫のことで、世界では約1500種類が知られていています。日本ではオオクワガタ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタが有名です。
カブトムシはツノ、クワガタムシはアゴ
クワガタムシの場合は角(ツノ)ではなく顎(アゴ)です。
英語では。。。
カブトムシは英語で「beetle」
クワガタムシは英語で「stag beetle」
クワガタムシは牡鹿のツノの意味を持つ「stag」が付いているんですね。
でも、カブトムシにもツノは生えていますね。そうなんです。カブトムシも正確には「beetle」ではなく、サイのツノという意味の「Rhinoceros」がついて「Rhinoceros beetle」といいます。「beetle」自体は甲虫を表すので広義ではカナブンやテントウムシなんかも含まれます。
しかし「Rhinoceros beetle」はあまり用いられることはなく、一般的にはカブトムシは「beetle」だけで通じます。
クワガタムシの活動期間は
国産と外国産でも違うからその種によってまちまちなんだよ。
すみ分けることで争いが少なくなるようになっているのかもしれないね
ちなみに、同じ樹液に集まる虫として一番有名なのはカブトムシ!カブトムシの活動期間はクワガタムシよりも遅いんだよ。なるべくケンカしないようにしているのかもしれないね。
- クワガタムシ:7月から8月中旬がベストシーズン
- カブトムシ:5月くらいから8月中旬がベストシーズン
後食(こうしょく)について
買ったばかりのクワガタムシ、もらったばっかりのクワガタムシはエサを食べなかったり動きが鈍いことがあります。
これは「???
」の可能性があります。
この状態のクワガタムシは病気ではなく成長段階にあるという位置づけになります。
形は成虫ですが中身が未だ成虫になりきっていない状態です。
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