初心者にわかりやすい!クワガタの割り出し(幼虫取り出し)の仕方完全解説!

初心者にわかりやすい!クワガタの割り出し(幼虫取り出し)の仕方完全解説!
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今回は初心者にも飼育しやすいパプアキンイロクワガタを例にとって割り出し(幼虫取り出し)の仕方を解説していきます。

このページでは産卵セットから幼虫を取り出す手順や注意点などを「なぜ?」をつけて解説していきます。疑問が解決しやすいと思います。クワガタ飼育初心者の方、初めて割り出しを行う方の参考になると思います。是非、読み進めてください。

目次

産卵セットから割り出しを行うタイミングは?

一般的な方法だと以下のようにするのが良いと思います。

  • 産卵セットを組んでメスを投入!
  • 1か月放置!
  • メスを取り出す!(メスを取り出すときに幼虫が見えているのがベスト!)
  • そこからさらに1か月放置!
  • 1か月後に割り出し開始する!(複数の幼虫がケース底などに見えている状態がベスト!)

産卵セット+割り出しのQ&A

なぜ割り出しを行うのか?

クワガタの種類にもよりますがメスを投入したまま放置すると、メスに捕食される可能性があります。あと、メスを取り出した後、割り出しをおこなわず放置すると、今度は幼虫同士で捕食や傷つけあう行為が発生することがあります。なので、割り出しをおこなって1匹ずつ管理するのが良いんです。

卵の時点で割り出しをおこなってもいいの?

初心者にはおすすめできません。早く割り出しを行いたいという気持ちを抑えて幼虫になってから割り出しを行いましょう。卵や産まれたばかりの幼虫はとてもデリケートな存在です。管理がとても難しく、この時点で割り出しをお行うと、以後の生存率が下がります。できれば幼虫になって2週間くらいがベストです。扱いやすいです。

割り出しを行った後の産卵ケースの中身は廃棄してもいい?

そのまま保管しましょう。割り出しで見つけられなかった、または見逃した卵や幼虫が隠れている場合があります。さらに1カ月は保管して様子を見ましょう。

割り出しを行う方法・手順は?

  • カップとマットを用意します
  • 混ぜ混ぜしたマットを3日~1週間寝かす
  • 産卵セットをばらす(割り出し)
  • 1カップに1匹ずつ入れていく(プラスチックのスプーンがいいと思う)

カップは90~200mlで大丈夫です。今回は小型種のパプアキンイロクワガタなので90をメインにして120,200カップを使用しました。90ですべて対応しようと思ったんだけど、途中で足りなくなって急遽中古のカップを使用しました💦

割り出しを行う室温は?

常温で大丈夫ですが、今回は2月の冬場に行ったため室温を20℃くらいにして実施しました。ポイントは産卵セットの中の環境から大きな温度変化を与えないことが重要です。ただし割り出しは幼虫が丸裸で出てくるので、寒いときは幼虫は寒いと感じると思うし、暑いときは暑く感じると思います。幼虫にダメージを与えないようにするにはどうしたらいいか?を考えると室温の設定は分かりやすいと思います。

カップの大きさは?

クワガタの種類にもよりますが小型種であれば90mlくらい。オオクワガタでも200mlで大丈夫です。

カップはいくつよういすればいい?

30~50個くらいは用意した方が良いです。余っても次に使えたり、別の用途で使えます。しかし、足りない場合はとっても困ります。。。

マットは何を使えばいいですか

幼虫用のマットを使用することが大事です。成虫用のマットを買わないようにしましょう。幼虫用のマットは幼虫の餌になります。今回はパプアキンイロクワガタだったので根食い系マット「ヒラタノコ一番」と「クワガタムシ専用マット」(併用ではなく、足りなくなったため。。。)を使用しました。このあとカップから幼虫を育てるボトルに移すようになるのでその時使用するマットを使うのが良いです(マット飼育の場合)

▲左は産卵セットに使用した産卵一番
カップに詰めたマットを3日ほど放置しておく理由は?

産卵セットの環境となじませるためです。温度が同じようになるのが望ましい。発酵するマットは、水と併せて混ぜると温度が上がります。すぐに幼虫を入れると幼虫生存率が極端に下がります。カップに移した後、マットの上に幼虫が出てくるおもな原因はこれです。混ぜ混ぜしたタライなどに入れたままで虫が入らないようにして放置。カップに入れる前の状態で放置です!

カップに詰めるマットの量は?

水分量を調節したマット(握って団子ができる程度)をカップの半分くらいまで少し堅く詰める程度で。それで新しいマットは終わりです。割り出しを行うときに、産卵セットで使用したマットをカップの8分目まで入れます。整理すると「新しいマットをカップの5割」+「産卵セットで使用したマット3割」=カップの8割になるように。マットを満タン入れてしまうと呼吸がしにくくなったり、フタが開ききやすくなるのでお勧めできません。※産卵セットのマットは割り出しを行いながら入れます!これで幼虫くんは今まで居た環境と同じ部分があって、安心して新しいマット(カップ環境)に移ってくれます。

新しいマットを半分くらい
その上に今まで幼虫が入っていた産卵箱のマットを8割になるまで入れる(▲ちょっと入れすぎ)
カップ1つに1匹なのはどうして?複数匹入れてはダメなの?

複数入れるのであれば産卵セットに入れたままの状態と変わりません。ポイントは幼虫同士がガッチンコして傷つけ合わないようにするためです。あとは、1匹づつ入れた方が体重を記入できたり、数を把握できたりして管理しやすくなります。

割り出し用のスプーンは何でもいいの?

銀のロングスプーンを使うことが多いけど、冬場は冷たくないプラスチックのスプーンがおすすめ。幼虫くんが冷たい場所にいきなり移されてダメージを受けるかもしれないから。スプーンは小さめがいいよ。

▲新しいマットを詰めるときはカップ全体にふんわり上まで入れて、そこから押し固めて半分にするといいですよ。それで、産卵セットの環境と同じになるように慣らすために放置!

割り出し後カップに入れるのは一時保管として考える

割り出し後にカップに入れる理由は?

個体数の管理、何匹いるのかを確認するためです。これで、次にボトルに入れる「ボトルの数(用意する本数)」が分かるようになります。マット飼育の場合は匹数が分かった時点で新しいボトルにマット詰めを開始することが可能になります。菌糸瓶(ボトル)の場合はここから発注したり買いに行くことができるようになります。つまり、カップに移す理由は個体数を把握できないとボトルを何本用意すればいいのかが分からないためです。無駄に多く用意することもないし、足りなくなって慌てることもなくなります。

割り出し後カップに入れるのは一時保管ですか?

一時保管です。1週間くらいが目安になると思います。次のステップのために必要な過程になります。前項でも話したように過不足なくボトルを用意できるのと幼虫の健康状態を確認する作業です。

カップでの保管方法についての注意点は?

カップの保管場所は?

静かな環境、直射日光が当たらない環境、床に直接置かない(足音は幼虫くんに響きます)。温度管理をしている場合は適温状態の環境に入れましょう。

カップは重ねてもいい?

一時保管なので大丈夫です。注意点は空気孔です。重ねて穴がふさがらないように、カップのフチやカップの側面芋穴を開けることを考えましょう。

なるべく重ねたときに穴がふさがらない位置に穴を開ける
カップのフチなどにも穴を開ける。ここだと上のカップがずれたときでも塞がれません

割り出し後のカップの保管場所

トレイなどに入れて静かな環境に移す

温度管理している場合

暖房用の保温庫や冷却用の保冷庫を使う場合は、限られたスペースに置くようになるので重ね置きが必須になりますね。

以上、今回は割り出しの方法・手順とカップの保管の仕方までを解説しました!参考になれば幸いです!

初心者にわかりやすい!クワガタの割り出し(幼虫取り出し)の仕方完全解説!

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この記事を書いた人

クワガタ飼育・観察大好きです!家族でクワガタを飼っています!みんなクワガタが大好きです!飼育は、おもに あけみんが担当しています!

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