羽化したときに出る抜け殻どうしてますか?
通常は羽化すると蛹室の中に成虫と抜け殻が同居するようになります。蛹室に問題なければ、自分で這い上がってくる、または掘り出すまでこのままの状態が維持されますね。
しかし、蛹の状態で人工蛹室に移したときは、抜け殻を人の手で取り除くことができます。この場合、取り除くか放置するかの2択になります。あなたはどちら派ですか?
クワガタの各成長段階の抜け殻の行方について
幼虫時代の抜け殻の行方
クワガタは成長するときに、その都度、脱皮を繰り返します。
初令から二令、二令から三令になるとき、前蛹から蛹になるとき。
マット交換のときに幼虫の抜け殻の頭の部分が出てくることがありますが、ほとんどの場合、目にすることはありません。
幼虫時代の抜け殻は、大きくなった幼虫が食べているかもしれません。積極的ではないのかもしれませんが、マットとなじんで一緒に食べている可能性はありますね。
脱皮(加齢)直後はカラダのすべての部分が柔らかい状態なので材やマットを食べられず、脱いだばかりの柔らかい抜け殻を離乳食がわりにして食べて体力の回復を図(はか)っているのかもしれませんね。
蛹になるときの抜け殻は必要ない
▲蛹と抜け殻
蛹になったときの抜け殻は食べることは出来ません。これは取り除いても大丈夫だと思いますが、蛹室を壊さない限り人間の手で取り除くことは出来ません。なので、蛹室によっぽど大きい不具合がない限りはこのまま放置しましょう。無理に取り除く必要はナシです。
人工蛹室に移す場合は、抜け殻は必要ないので、蛹と一緒に入れる必要はないと思います。
羽化したときの抜け殻は大事な役割があるかもしれない
▲人工蛹室内のクワガタときれいに脱皮したあとの抜け殻
■この時の抜け殻は、羽化したてのクワガタにとっては大事な役割があるかもしれません。
どんな役割があるかというと・・・
- 自分の匂いのついた安心材料
- 不安定なカラダの支えに。まだ力もなくフラフラのため。
- 脚の力が弱いのでカラダの下において脚が正常な位置で固まるようにしている
- 床面に水分がたまっているときに抜け殻を踏んで回避している
- 寝返りを打つ時の脚がかかりに利用している
- 抜け殻から離れないようにして位置を把握している
- オスの場合は顎置きにしたり顎を伸ばすとき床面に引っ掛からないように抜け殻をカラダの下において顎を伸ばすスペースを確保している
上記はすべて個人の憶測なのですが、多くのクワガタが抜け殻を自分のカラダの下に置くことが多いように思います。
クワガタの羽化直後の個体と抜け殻の様子 動画
羽化してから、抜け殻の方に自分から寄って行っているように見えます。その後も抜け殻から離れても再度抜け殻に向かっていっています。蛹室内の自分の位置を確かめているのかもしれません。抜け殻の上にカラダを置いて乾かしているようにも見えます。抜け殻は軽くて持ち運びしやすくて形を変えやすいので便利なんだと思います。
あと、さっきまで着ていた殻に愛着を持っているようにも見えますね。可愛いです。
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