- 飼育のしやすさ ★★★★★★
- 産卵のしやすさ ★★★★☆
- 観察のしやすさ ★★★★★★
今回はパプアキンイロクワガタの産卵セットの作り方を説明します!
パプアキンイロクワガタは外国産のきれいなクワガタムシですが、それだけではなく、飼育がしやすく、昼間でも観察できるという、とても愛嬌のあるクワガタムシです。ニジイロクワガタと並んで女性や子供にも大人気です。
産卵セットの準備
▲今回産卵セットに使うメインの材料は「産卵一番」と「クワガタムシ専用マット」です。ケースはコバエ侵入防止ケースの小です。
いつもはパプアキンイロクワガタの産卵セットには「産卵一番」のみを使用していますが、今回は「クワガタムシ専用マット」も使って、混合マットを作ることにしました!
実は産卵一番が思っていた以上に少なかったため、買いに行くのも面倒だったので在庫マットの中から「クワガタムシ専用マット」を選びました!「産卵一番」は超微粒子!「クワガタムシ専用マット」は微粒子です!
ポイントは、微粒子以上のマットを使うこと!これに限る!
安くて粗いクヌギマットはダメです。粗いマットは適さないのでやめておいた方が良いです。失敗すると高くつきます。お金も時間もロスになります。そして、マットを固く詰める理由はメスに「木」だと思ってもらうようにするためです。
マットの計量(どれくらいマットを使うのか)
マットは水分を足して、押し固めるので、これくらいかな?と思っていても全然足りない場合がよくあります。これは、水量と圧縮度合を計算しにくいためです。特に産卵セットは、マットをめちゃくちゃ押し固めます。成虫飼育のような柔いマット敷きとは全然異なります。
マットが余るのも足りないのも困るので、予め使う量をはかります!といっても計量器は使いません。
どうするかというと、使用するケースの上部まで満タンにマットを普通に流し込んで完了です。これを2杯(回)分行えば適量になると思います。この計り方であれば、ケースの大小に関係なくほぼ適量を計れます。30センチくらいのケースの場合は10㍑は軽く使ってしまうので注意が必要です。
▲1杯目、産卵一番を満タン入れます。
2杯目、産卵一番の残りとクワガタムシ専用マットを満タン入れます。(本当は産卵一番だけで行った方が良い)
▲そして、2杯分をタライに入れる!1杯ずつ水と混ぜてもOK!だし、2杯まとめて水と混ぜてもOK!
▲マットは空気を抜きながら密閉!(お菓子の袋を途中で閉めるヤツの大)
▲そのあと、洗濯ネットに入れて完全コバエシャットアウト!このあとダニスプレー(ハーブ系)を底部にしておけばダニも防げます。
産卵用のマットを作っていきます
▲適度に水を加えます。目安は10㍑で600㏄。だまが出来ないように根気よくコネコネします。
▲水分が均一に行き届くように何度も何度も混ぜ混ぜしましょう。
▲ギュギュっと2,3回握って水が出ないくらいで、お団子が出来るくらいの硬さが良いです。上の写真ではお団子3つ作った様子です。置いただけではすぐに崩れないくらいの硬さです。
マットを固く詰めていきます
▲使い終わったマットの袋や新聞紙を適度な厚さにしてケースの下に置きます。
ケースの脚が浮くくらいがちょうどよい高さです。何もせずにマットを詰めて、上から体重をかけながら押し固めると底が割れます。
プレス器を持っている方はそれを使ってください。無い方はげんこつと指先で行ってください。自分はすりこぎ棒なども使っています。
ケースの4隅は指先で押し固めましょう。
ケースの壁際も指先で固めましょう。押し込む感じで!
▲半分できた!
逆さにしても全く落ちないくらい押し固めましょう!
仕上げに転倒防止材を表面に敷きます
最後はコレ!「超消臭・防虫マット」天然ヤシガラマットです。転倒防止材として敷き詰めます。
全体に軽く霧吹きで湿らせます。
▲完成するとこんな感じです。ケースの8~9割くらいの高さまでマットが入るようになります。1杯目のマットの方が見ず多かったので少し境目が出来ています。。。
フタをして産卵セット完成です!コバエ対策が出来るケースを使おう!いつからメスを投入したか分かるようにしておくといいよ。
ペアリング
▲小さいケースにパプアキンイロクワガタのペアを入れて30分!相性よさそうで良かったです。この状態が確認できれば翌日には引き離して大丈夫です。交尾が確認できない場合は1週間を限度に観察してみてください。それを超えた場合はオス・メスを入れ替えた方がいいと思います。
メスのみを投入
▲交尾が終わったメスを産卵セットに入れて高たんぱくゼリーを入れて完成です!
3週間~1か月くらいしたらメスを出しましょう!ケースは小さいので大丈夫です。たくさん産ませたいのであれば、このあと、別の産卵ケースに入れてあげましょう。大きいケースは最初に産んだ卵と最後の卵の期間に開きが出来て管理しにくくなります。産まなかった時の損失も大きいので、小さいケースで産ませましょう。大きいケースの中で育った幼虫と卵が混在するのは事故が起こる原因にもなります。
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