パプアキンイロクワガタ(メス)の多頭飼育ケース(遊び場いっぱい)を作ってみた!

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目次

パプアキンイロクワガタの成虫は多頭飼育できる?

できるか・できないかを問われたら”できる!”

クワガタムシは縄張り意識が強く、自分の餌の近くに寄ってくる他のクワガタを排除しようとする行動が見られます。自然界ではクワガタ以外にもカブトムシやカナブン、スズメバチなど、餌場(樹液)の取り合いは熾烈です。みんなで仲良くというのはなかなか難しいようです。自然界の様子を映したテレビなどでは樹液に集まっているクワガタムシを含めた複数の昆虫たちを見ることがあると思いますが、喧嘩せずに食べている時間は短いと思います。

そしてクワガタムシの種類には、気性が荒い性格のクワガタがいたり、メスの取り合いが起きたりと。。。クワガタの多頭飼育は難しいとされています。とくにオスのあごは強力な為、オス同士、ペアでの多頭飼育は注意が必要です。

今回は、多頭飼育が難しいとされるクワガタの中で、自分が唯一、多頭飼育を続けられているパプアキンイロクワガタのメスを主役として多頭飼育ケースの一例を紹介したいと思います。パプアキンイロクワガタは小型で性格もおとなしいので、クワガタムシの中でも数少ない多頭飼育向きの種といえます。さらに、オスを入れずにメスだけで飼育した場合は事故が起きる可能性も減ります。

パプアキンイロクワガタの多頭飼育の様子

パプアキンイロクワガタの多頭飼育の様子

多頭飼育で用意するもの

飼育ケース!

今回はコバエシャッターの「中」を使用します。横幅が30センチ前後あれば他のケースでも大丈夫!コバエ防止対策がばっちりであればOK!

飼育ケース30センチ超

成虫マット

成虫用飼育マット

今回使用するのは、ダニ除け・コバエ抑制マット(針葉樹マット)と水苔、それと転倒防止材も兼ねたヤシ柄チップ(消臭・防虫タイプ)です。底にダニ除けマットを潜れる(3センチ前後)くらい敷いて、その上に水苔またはヤシガラマットとという感じです。

入居者 パプアキンイロクワガタ メス4匹

今年羽化した新成虫を選びました。姉妹です。

パプアキンイロクワガタ新成虫たち

▲羽化後、1ヶ月から3ヶ月は500ボトルで飼育しています。今回は羽化後1カ月たった後食済みの個体のみを選びました。

フタに到達しているパプアキンイロクワガタ

フタまでよじ登ったり、フタの裏にしがみついて、出たいアピールが強い個体を選びました!

多頭飼育ケース作成開始!

1.マットを敷く

まずはケースの底にダニ除けマットを3センチくらい敷きます。

マットを底に敷きます

▲霧吹きで軽く湿らせて完了。成虫はゼリーさえ切らさずに与えておけば、そんなに水分は必要ないです。

2.転倒防止材、登り木、などを設置

今回は今まで個別飼育で使用していたボトルやプリンカップをそのまま利用しました。

ボトルの中

ダニ除けマット、水苔、ゼリー、アイスの棒(登り木・転倒防止)

ボトルの下には木材を敷きます。ボトルの底辺よりも小さめが良いです。

ボトルの下の木材
ボトル下に空間を作ることで通り道になったり隠れ場所になったりします

▲ボトルとケースの隙間にクワガタがはまると滑って身動きが取れなくなるので、ボトルは浮かした方が良いです。あと、この空間が隠れ場所になったり、地表以外の通り道になります。

ボトルの底には木材をかます

ボトルは2本入れました!先ほども説明しましたが、ボトルとケースの間にクワガタが挟まると滑って抜け出せなくなるので、そうならないためにも、挟まったら、下に落ちれるように、ボトル下に木材を敷くことをおすすめします。

くの字に作成したクワガタ専用の簡易はしご

▲今まで住んでいたボトルの中と外を出入りできるように「簡易はしご」を設置!プライベート空間、遊び場にもなります。ケース内に凹凸を作ることで平面よりも、運動面積が大きくなります。

簡易はしごの作り方

■材料

割バシ、アイスの棒、押しピン

■作り方

なるべくクワガタに害のないものを使う方が良いので、接着剤ではなく、押しピンを採用しています。工具不要で組み立てられます!カビたときの交換も簡単!

3.ゼリーを設置

小型種なのでゼリーをカットしておいていきます。

プロゼリーをゼリーカッターでカット

4.全体像を確認!

クワガタ多頭飼育ケース

細かい配置を確認。危険な場所がないか確認しよう!

5.フタをして完成!

飼育ケースのふたをしめて完成

安全を確認したらフタを閉めて完成です!

飼育ケースを作ってから1時間後

元気に動き回っています!

多頭飼育ケース(セット)の作り方のポイント・注意点 まとめ

1.ケース(セット)が出来たら、まずは観察しましょう。

クワガタムシにとって不具合や危険な場所がないか、よく観察しましょう。30分くらいは観察することをおすすめします!完成直後はクワガタが隠れている状態だと思うので安心して出てこれたら観察してあげましょう。

パプアキンイロクワガタの多頭飼育ケースです

2.クワガタ同士の相性が良いか確認しよう

パプアキンイロクワガタがいくらおとなしいといっても、個体差はあります。それと相性の問題もあるので、喧嘩ばかりしている個体は一緒に入れないようにしましょう。見極めが難しいのが、じゃれあっているのか、喧嘩しているのか分からないとき。こんな時はどちらかが逃げる行動を見せたときに、引き離した方が良いです。じゃれあっている個体同士は一緒に寝ていることもよくあります。

3.ゼリーは切らさないように多めに入れる

ゼリーは切らさずに入れておきましょう。餌の取り合いが喧嘩の元になるのは避けたいところです。それと、ゼリーの個数は飼育数以上に入れておきましょう。ゼリーはゼリーカッターで2分の1か、4分の1くらいの大きさに切って経済的に使えばOK!です。エリアごとに設置しておくのもいいと思います。

最後に

多頭飼育が出来るクワガタの種類は限られています。その中でもパプアキンイロクワガタのメス同士の多頭飼育は成功率が高いです。他にもコクワガタ、ノコギリクワガタ、ニジイロクワガタなどでも試しましたが、ダントツでパプアキンイロクワガタが優秀です。

それと、パプアキンイロクワガタは昼行性のため観察がしやすいです。鑑賞向きです。複数のパプアキンイロクワガタがうろちょろしている姿はとても癒されます。国産のクワガタは逃げ隠れするものが多いので陰で何をしているのか分かりません。。。鑑賞向きでもないため鑑賞目的で多頭飼育する場合はお勧めできません。

最後の最後になりましたがこれだけは知っておいてください。多頭飼育すると長生き出来ないというリスクがあります。個別で飼育している個体よりも長生き出来ない可能性が高くなります。自然界と同じで競合や敵がいる状態のため、けがを負うこともあります。ストレスになる個体もいると思います。仲が良いと思っているクワガタ同士であってもじゃれあっているうちにフセツ欠けになったりすることもあります。十分理解したうえで飼育してあげてください。

▲仲良く3匹で寝ているパプアキンイロクワガタ。集団生活をするチビクワガタのようです♪

以上、今回はパプアキンイロクワガタの多頭飼育のこと飼育ケースの作り方を説明しました!参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

クワガタ飼育・観察大好きです!家族でクワガタを飼っています!みんなクワガタが大好きです!飼育は、おもに あけみんが担当しています!

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