クワガタの越冬方法|成虫を冬に没さなせない管理と冬眠からの起こし方

温室を作ってクワガタを越冬させる
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クワガタの成虫を冬に死なせない越冬方法を解説。冬眠させる種類、適温、容器とマットの準備、冬の水分管理、春の起こし方まで、失敗しやすいポイントを飼育経験をもとにまとめました。

「秋にクワガタが動かなくなった」「冬は餌を食べないけれど死んでいるの?」と心配になりますよね。

結論から言うと、種類によっては、成虫は冬眠して冬を越します。 そして冬眠させる場合は、ほぼ「温度」「乾燥」「触らない」の3つで成否が決まります。

この記事では、冬を越せるクワガタの種類、冬眠の準備、冬の間の管理、春の起こし方、失敗しやすいポイントまでを順番に解説します。

【筆者情報:くわがたん】クワガタ飼育・観察大好きです!家族でクワガタを飼っています!みんなクワガタが大好きです!今までに国内クワガタ、海外クワガタを問わず、5年以上、クワガタの越冬を行った経験があります。

この記事でわかること

  • 越冬できるクワガタと、できないクワガタの違い
  • 冬眠させる? 加温する? 判断の目安
  • 冬眠の準備(時期・容器・マット・置き場所)
  • 冬の間の管理(水分・餌・確認の頻度)
  • 春の起こし方と、冬眠明けの注意点
  • よくある失敗と、Q&A

1. 越冬できるクワガタ・できないクワガタ

まずは、飼っている種類が越冬できるかを確認しましょう。

種類越冬目安・備考
コクワガタ◎ できる国産で最も越冬しやすく、数年生きることもあります
オオクワガタ◎ できる越冬を重ねて数年生きる個体もいます
国産ヒラタクワガタ○ できる冬眠は浅めです。南方の亜種は低温に弱いので注意が必要です
スジクワガタ○ できる小型種で管理しやすいです
ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ△ 難しい基本的にその年の秋までの寿命です
外国産(ニジイロ、パプアキンイロなど)冬眠しない冬眠させず、加温して通常管理します

外国産の多くは暖かい地域の種類なので、冬眠せず、低温で弱ります。ニジイロやパプキンなどは、冬も15〜20℃台を保って管理してください。温室については、簡易温室4パターンの記事が参考になります。

実際に越冬させた様子

小型のクワガタと産卵box!簡易温室をつくって越冬させました!

2. 冬眠させる? 加温する? どちらを選ぶか

国産の越冬可能種は、次の2つの方法で冬を越せます。

冬眠させる(低温管理)

  • 室温が10℃前後以下の環境に置き、動かない状態で冬を越します
  • 体力を消耗しにくく、手間がかからない一方で、冬の間は様子を見にくいです

加温して冬眠させない

  • 15〜20℃で管理し、冬も餌を食べさせて活動させます
  • 繁殖を早めたい場合に向いています
  • 活動する分エネルギーを使うので、寿命が縮みやすいとされています
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初心者の方には、冬眠させる方法がおすすめです。 冬眠中は、水分・温度・触らないことだけを守れば大丈夫なので、失敗が少なくなります。

加温している様子

3. 冬眠の準備(10月〜11月)

① 秋のうちにしっかり餌を食べさせる

気温が下がり始める秋は、冬眠に備えて栄養を蓄える時期です。ゼリーを切らさないようにしましょう。

ここが重要です。 羽化してまだ後食(初めて餌を食べること)をしていない個体や、夏の繁殖で疲れた個体は、冬眠中に力尽きることがあります。そうした個体は、無理に冬眠させず、加温して体力を回復させてください。

② 容器とマットを用意する

  • 容器: 通気性のあるプラケース(小〜中サイズ)
  • マット: 成虫が潜れるよう、深め(目安8〜10cm以上) に敷きます。新しい未使用のマットを使うと、ダニやカビのリスクが下がります
  • 水分量: 握っても固まらない程度の軽く湿った状態にします。濡れすぎはカビや腐敗、乾きすぎは乾燥死の原因です
  • 隠れ家: 転倒防止を兼ねて、木片や落ち葉を置きます
  • 個別飼育: オス同士は特に、冬眠前に別々のケースに分けてください

③ 置き場所を決める

条件は次の3つです。

  1. 10℃前後以下で、温度変化が少ない(北向きの部屋、玄関、物置など)
  2. 凍らない(氷点下になる場所は避けます)
  3. 直射日光や暖房の風が当たらない

屋外やベランダに置く場合は、凍結とネズミなどの害獣に注意してください。冷蔵庫の野菜室を使う方法もありますが、結露や乾燥が起きやすいため、住環境の事情でほかに方法がないときの最終手段にしてください。

プラダンで囲っている

4. 冬眠中の管理(12月〜2月)

冬眠中の基本は、「そっとしておく」 ことです。

餌

  • 完全に動かず食べない状態なら、ゼリーは取り除きます(放置すると腐敗やカビ、ダニの原因になります)
  • 暖かい日に起きて動いている個体がいる場合は、少量のゼリーを置いてください

水分

  • マットの表面が乾いてきたら、霧吹きで軽く湿らせます(頻度の目安は月1〜2回)
  • かけすぎると結露やカビの原因になるので、表面がしっとりする程度にとどめます

確認の頻度

  • 月1回程度、ケースの外から様子を見ます
  • マットの中の個体を掘り出して確認するのは、なるべく避けてください(刺激で起きて、体力を消耗します)
  • ケース越しに触角や足が見える場合は、その状態を目安にします

死んでいないかの見分け方

冬眠中は動かないので、生死の判断が難しくなります。次の点を参考にしてください。

  • 腐敗臭がしたり、体が変色・カビで覆われたりしている場合は、死んでいる可能性が高いです
  • 判断がつかないときは、暖かい部屋に数時間置いて、足や触角が動くか確認します。動かなければ、元の場所に戻して様子を見ます

5. 冬眠からの起こし方(3月〜4月)

気温が上がり、最低気温が10〜15℃を超える日が増えてきたら、起こす時期です。

手順

  1. 数日かけて暖かい場所へ移す: いきなり暖かい部屋に移すと、体に負担がかかります。段階的に慣らしてください
  2. マットを交換する: 活動を始めたら、新しいマットに替えます
  3. 新鮮なゼリーを置く: 冬眠明けは、すぐに食べない個体もいます。1〜2週間は焦らず待ってください
  4. 温度と湿度を整える: 15〜20℃前後を目安に、乾燥させないように管理します

繁殖させる場合は、体力が戻ってから産卵セットを組みます。

6. よくある失敗と対策

失敗原因対策
冬眠中に餓死・衰弱暖房のある部屋で、起きたり眠ったりを繰り返した温度を下げるか、完全に加温して通常飼育に切り替える
乾燥死マットの水分不足月1〜2回、表面を軽く湿らせる
凍死氷点下の場所に置いた凍らない場所に移し、断熱する
カビ・ダニゼリーの放置、水のかけすぎ冬眠前にゼリーを撤去し、新しいマットを使う
春に起きてこない後食前の個体や弱った個体を冬眠させた秋の時点で体力を確認し、弱い個体は加温する

よくある質問

冬眠中に動いているのですが、大丈夫ですか?

暖房の影響で、起きている可能性があります。そのままだと餌が足りなくなるので、少量のゼリーを置くか、温度を下げて冬眠させ直してください。

冬眠させずに餌を与え続けるとどうなりますか?

活動するので、冬も観察できます。ただし体力を消耗し、寿命が縮みやすいとされています。

冬眠明けに餌を食べません。

数日〜1週間ほど食べない個体もいます。温度を15〜20℃に保ち、乾燥に注意して待ってください。

越冬後、どれくらい生きますか?

種類や個体差が大きいため、一概には言えません。コクワガタやオオクワガタは、越冬を重ねて数年生きる例があります。パプアキンイロクワガタなどは比較的短命で、越冬しても、およそ半年ほどでその一生を終えます。一年以上生きた個体もいますが13ヶ月くらいです。

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まとめ

越冬のポイントは次の3つです。

  1. 越冬できる種類か確認する(外国産は冬眠させず、加温する)
  2. 10℃前後以下で、凍らない、温度変化の少ない場所に置く
  3. 水分を保ち、冬の間は触らない

→「越冬関連の記事一覧」も参考にしてみてください。

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クワガタ飼育・観察大好きです!家族でクワガタを飼っています!みんなクワガタが大好きです!飼育は、おもに あけみんが担当しています!

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